ここまで、リスクアセスメントを効果的、効率的に実施するために、情報資産の重要性(機密性、完全性、可用性が侵害された場合の影響のレベル)を評価し、情報資産の特性に応じてグループ化し、それぞれの脅威、脆弱性を特定・評価することを述べてきました。
次は、規格要求事項 4.2.1e) の 3)
リスクのレベルを算定し、4)
リスクが受容できるか、又は対応が必要であるかを判断する。作業となります。
まずは、「リスクレベルの算定方法」を定めておく必要があります。
リスクの定義を紹介していませんでした。規格要求事項には、「
リスク」の定義はありませんが、引用規格とされているJIS Q 27002(ISO/IEC27002:2005)で、「
リスク:事象の発生確率と事象の結果の組合せ」(ここでの”事象”は、望ましくない事象に限定して良いでしょう。)としています。
”事象の発生確率”は、脅威の発生頻度と脅威に対する脆弱性の程度で考えられます。”事象の結果”は、機密性、完全性、可用性が侵害された場合の影響(損害)の大きさとなります。
これまで説明してきた、「情報資産の重要レベル(機密性、完全性、可用性が侵害された場合の影響のレベル)」と「脅威、脆弱性の評価レベル」をリスクの算定に用いるのです。