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会計で会社を強くする:その8

2008-05-21

「会計で会社を強くする」
その8:公私を区別する


社長の仕事は、9時−5時ではありません。
必要なときに必要な仕事をします。何より、四六時中自分のビジネスのことを考えているというのが現実ではないでしょうか。
そこには、時間に関しての公私の区別はありません。

しかし、ことお金に関しては、厳しく公私の区別が求められます。
例えば、家事費(生活費)や個人的な費用は、会社の経費にはならないことは、みなさん、よくご承知のことだと思います。

会計ルールや法令で規定されていることは、当然のことですが、ここで書きたいことは、使った本人しかわからない「支出の目的」です。
たとえば、ゴルフ代、飲食費などが代表例だと思います。

これらの経費は、その使用目的に応じて、事業の経費になる場合もあるでしょうし、家事費(個人的な費用)になる場合もあります。

取引先への「接待」が目的なら「接待交際費」、従業員への「慰安」が目的ですと「厚生費」として事業経費になります。
個人的な目的では、もちろん事業経費とはなりません。

問題は、領収書を見ただけでは、その目的がわからないと言うことです。
税務調査でよく問題になるのもこれらの経費です。

ある税務調査で、「交際費が多すぎる」と言うことが問題になったことがあります。
多いか少ないかが根本的な問題ではなく、交際費の回数が多かったので、これらの支出の中に個人的な目的の支出があるのではないかと、調査官は思ったようです。

もちろん、正当な事業目的の支出であることを社長に説明してもらい、調査官も納得し(100%納得したかどうかはていたかどうかはわかりませんが)、そのまま認めるということになりました。

私が、そのときに心配したのは、調査のこともありましたが、会社の従業員さんが社長の経費の使い方に関してどのように感じているかと言うことでした。
調査官と同じように「うちの社長の交際費は多すぎる」「個人的な目的で会社のお金を使っているのではないか」そんな風に思われていてはとても残念です。
会社の中で、一番会社のことを考えているのは、間違いなく社長です。
社長は、会社の事業のことについて、いろいろなことを考え、そして判断しています。
社長以外の人には、気がつかないことまで考えているのが普通です。

その社長が会社の事業のために考えて使うお金であっても、中には説明を聞かないと周りの人にはわからない費用もあるかと思います。

税務調査のように質問してくれれば説明できますが、一般的に従業員さんは、社長に費用の使用目的を1つ1つまでは聞きません。
聞かずに、ただ想像するのだと思います。

その想像が誤解につながると、社長に対する信頼を損ない、働くモチベーションを低下させ、会社の発展にマイナスの影響を与える場合すらあります。

「公私の区別に対する社長の姿勢」、経営者の人格を見られているようで、気が抜けませんねえ。

Posted by taxueda at 08:55:53 | PermalinkComments(0)TrackBack(0)

会計で会社を強くする:その7

2008-05-21

「会計で会社を強くする」
その7:スピードを上げる

今回は、会計の「スピードを上げる」ということについて書いてみたいと思います。
「会計のスピードを上げる」といいましても、伝票を早業で入力するとか、電卓を目にもとまらない速さで計算することでも、もちろんありません。

毎月の会計の締切を、出来るだけ早くすると言うことです。

今まで、いろいろな会社の会計をお手伝いさせていただいて、翌月になるとすぐに締切が終わっている会社と、月末近くまでなかなか手が着いていない会社があります。

お客様で、「経理」を社長自らされている小売業の会社がありました。
最初の指導時に、「社長、現金商売の基本は現金管理ですよ。」「現金は、毎日、記帳して管理しましょう!」とお伝えしました。

本当にまっすぐな社長で、それから10年近くおつきあいをさせていただいていますが、未だに、現金管理が終わらないと仕事を終わりにしないという習慣を続けられています。
勿論、翌月1日になると前月分の経営成績をしっかり把握されています。

この会社は、競争の厳しい業界にありながら、着実に店舗を増やし、経営環境の変化に対応されています。

また、一方では、毎月毎月、会計が遅れがちで、翌月の月末近くにならないと締まらない会社もあります。
このような会社は、残念ながら、苦しい資金繰りに悩んでいる会社が多いように思います。

「毎日毎日、その日の処理をその日のうちにしてしまう。」ということは、その社長の事業経営に対する「真剣度」の反映という気がしてなりません。

毎日毎日、その日の結果を見て経営を考える会社(社長)とそうでない会社(社長)。
会計を明日のための情報と考える会社(社長)と単なる過去の処理と考える会社(社長)。
現状をしっかり見る会社(社長)と現状を直視することを避けてる会社(社長)。

「会計に対する姿勢」と「経営に対する姿勢」は同じだなあと感じます。

Posted by taxueda at 08:53:40 | PermalinkComments(0)TrackBack(0)

会計で会社を強くする:その6

2008-05-21

「会計で会社を強くする」
その6:なりたい自分と比べる 〜未来を具体化する〜

今回は、私の大好きな「経営計画」のお話です。
社会人になって、最初にお世話になった先生に、言われました。
「上田は、税務・会計は向いてない。経営計画を担当しろ。」
えっ???て感じでした。
それからは、毎週毎週、お客様の経営計画策定のお手伝いをしました。年間50社以上お手伝いをしていたと思います。
その仕事は、平日に資料の準備をして、土・日に社長さんと1対1の面談をして策定しますので、いつ休日やねんという感じでしたが、非常に楽しかった思いがあります。
来年の計画、将来の夢、会社を興すまでの経験、会社での愚痴等々、いろいろなお話を聞くことが出来ました。

しかし、経営計画策定について、全ての社長さんが積極的かというとそうではありません。
お客様のところに出向いていって、「経営計画を作りませんか?」とお勧めすると、最初は多くの社長さんが「そんな先のことは、わからん。わからんから、作れない。」と答えられます。その通りです。
「明日の売上もわからないのに、来年の計画なんて無理!」というのが正直な気持ちだと思います。

でも、来月以降の「家賃は? 従業員のお給料は? 社会保険は? 借入の返済は?」とお聞きすると、それはほぼわかっておられるようです。必要な支出(経費)は、わかっている。わからないのは、そうです、必要な入金(売上)をどうしたらいいかということです。

必要な入金(売上)をどうしたらいいか、それは、経営計画を策定すると、わかります!
となればいいのですが、そう簡単には見つけることが出来ないのが現実です。計画を作っても、作っただけでは、当然、その計画通りにはいきません。
計画に近づけるためには、策定した「計画」と毎月の「実績」を「比べる」ということが大切だと感じています。
「比べる」と、どれだけ差があるのか?ということがわかります。差があるから良いのです。差があるから、「なぜ」を考えることが出来ます。
そして、その答は、作った社長しか出せないのです。なぜなら、どういう思いで、何をするつもりで作った数字かということを知っているのは「社長さん」だからです。
世の中には、「この数字は、会計事務所が作った数字で、俺はしらん。」という社長さんがいらっしゃるかもしれませんが、私どものお客様にはいません!!(と信じてます。)

「計画」と「実績」の比較は、最初の1回目(1年目)から上手くいかないかもしれませんが、5回(年)作れば、毎月毎月60回の考えるチャンスがあります。

「会計で会社を強くする」一番わかりやすい使い方かもしれませんね。

Posted by taxueda at 08:51:27 | PermalinkComments(0)TrackBack(0)

会計で会社を強くする:その5

2008-05-21

「会計で会社を強くする」
その5:現在の自分を比べる 〜同業・同規模との比較〜

第五話も、「比べる」です。

経営者の方で、「毎日一生懸命仕事してるのに、なぜ利益が出ないの?」と思っている方、いらっしゃいませんか?
「むだなお金は使ってないつもりなのに、お金が残らない・・・」と。
実は私もその1人です。

「優良企業」と「それ以外の企業」の違いは、その財務データにはっきり、表れます。
ちなみに、「飲食店」の例を示しますと、従業員1人あたりの生産性は、下記のようになっています。(平成19年度版BAST値)

        優良企業(対平均企業)  企業全平均
売上高(月)  886千円(163%)    543千円
粗利益(月)  559千円(162%)    345千円
人件費(月)  290千円(151%)    192千円

ちょっと、びっくりですよねえ。
ほとんどの数値が、企業全平均の1.5倍以上となっています。

結果としての会社の利益は、なんと40倍以上。(総資本経常利益率)
どうして、こんなに違うんでしょう。

きっと「優良企業」は、全員がモーレツ社員で、普通の会社の1.5倍働いて、利益を40倍稼いでくれて、「給料は5割増しで良いです。」という、ステキな社員さんばかりが集まっているにいるに違いありません。きっと、そうだ・・・うちとは違う。
でも、そう考えてしまうと何も変わりませんね。

いきなり優良企業になることは難しいですが、優良企業も同じ「人間」が動かしています。
現実に実現している会社があるということは、リアルな目標になります。

何が違うんだろう?
どうして違うんだろう?
どうすれば良いんだろう?

まずは、比べてみましょう。
比べることから、「違い」がわかり、そこに疑問がわいてきます。
その疑問をひもといて、課題を見つけていきます。

まずは、同業他社、特に優良企業の数値と比べてみませんか。
驚くほど、多くの発見があると思いますよ。

ご参考までに各種経営指標は、下記のサイトからも入手できます。
■TKC BAST 

■中小企業庁 中小企業の財務指標

Posted by taxueda at 08:46:36 | PermalinkComments(0)TrackBack(0)

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